恥ずかしいコトの話
若者が高いブランド服を買わない、時計をつけない、車に乗らない。
それらの原因は、お金がないという以外に恥の意識が変わったことにある。
一昔前は、大人になったらブランド服を着ないと恥ずかしいとか、時計は初任給で良いものを買えとか、車には乗ってないとモテないとか、靴はその人の人格を表すとか。
大人なら高級なものを身につけるべきと言われていたが、高額消費がステータスになりにくい時代となった今は、高級なモノより、希少なコトに価値を生み出すようになってきた。
特に高級でもないが、インスタ映えする食べ物があるお店に行列したり、その行列を体験すること自体をステータスとする。高級なモノを持っていないことは恥ずかしくないが、みんなが希少なコトを体験をしているのに自分はしていないということに対しては恥を感じるようになった。
なぜそうなったかというと、SNSなどにより他人のコトが見える化され、今まで知り得なかったコトの価値を実感できるようになったからだ。
実は、コトの価値は、はじめから潜在的にモノの価値を超えていた。ただ、インターネットが普及するまではそれを知り得なかっただけだ。知ってしまったからにはこれからはもっとコトが重要視される。
高級ブランドは、コトを体験できるようにブランディングする方法を考えないと淘汰される。
アパレル企業を悩ませる“量産系女子”:日経ビジネスオンライン
原因は「恥」の質が変わったから。ファストファッションブランドが、安いもの着ても「恥」じゃないよ、むしろそれを着こなせるのがオシャレ。という、「恥」の意識改革に成功したから、高いのはもう売れない。
2017/06/19 16:00