部下に雑談を強いてみた結果
部下にクライアントとの週次定例会議で、「必ず雑談をする」というミッションを強いた。
その部下はとても真面目な新卒の女性だったが、クライアントとの会議で発言できずにいた。
会議では心理的安全性があると発言がしやすいと聞く。しかし、発言に対し鋭いツッコミが入るかもしれないクライアントとの会議に心理的安全性など存在しない。あるのはヒリヒリした緊張感だ。
新人がいきなり会議で発言するのはハードルが高いのは分かっていたが、いつまでもこの状況ではいけないと思い、与えたミッションが「会議で必ず雑談をする」というものだった。
真面目な彼女はそれを実行したが、はじめは唐突に雑談をはじめるからクライアントは(え?突然なに?)という感じで不審に思っていた。しかし、慣れてくると雑談によりクライアントも彼女のキャラや人となりが分かり、真面目に仕事をする人だということも理解され、信頼をしてくれるようになってきた。
結果的にこの雑談ミッションによって彼女はクライアントとのコミュニケーションが円滑となり急激に仕事の精度は上がった。
彼女がこの方法で仕事でコミュニケーション力を高められたのは生存バイアスかもしれない。しかし、彼女にはこのミッションをやろうという「覚悟」があったから成し遂げられたのだ。この方法では潰れてしまう新人がいるとすると、その新人には「覚悟」がないのだろう。
JOJOの5部に出てくる言葉で、
「責任」は!「覚悟」が道を切り開く!!
「覚悟」とは!! 暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開く事だッ!
というのがある
部下にその「覚悟」ができるかを見極めるにはどうすれば良いのか?それはマネージャーにもまた「覚悟」の判断が必要ということなのだ。
覚悟はいいか?俺はできてる。