ブコメ補完

ドライでウェットでクールでホット。

意思決定の遅さも生産性低下の要因

数年前、某大企業のWebサイト構築のコンサルを担当した時の話。

まだスマホの普及率は低く、ガラケーのシェアが高い時代だったため、ガラケーサイトを中心にリサーチし、分析を行なうことで、あるべきモバイルサイト構築のための要件定義をして欲しいとの依頼だった。

しかし、驚くことに、そのサイトが公開されるのは3年後だというのだ。一般的な予想でも3年後にはスマホの普及率がガラケーを抜き、ガラケーの重要度は著しく下がることは目に見えていた。

私はもっと早く構築すべきだと指摘したが、担当者はそれは分かっているのですが、うちの会社では、分析、ビジネス要件定義、制作ベンダー選定、制作要件定義、制作の各工程で役員承認を得る必要があるんです。それには3年はかかるかと…。との話だった。

それであれば、3年後使われるかわからないガラケーサイトではなくスマホサイトについてリサーチしましょうとも提案したが、社内稟議を通す際に、ガラケーサイトの分析、ビジネス要件定義をコンサルに頼むという内容で通してますので今から変更は無理です。とのことだった。

仕方がないので使われるかわからないガラケーサイトの分析、要件定義を済ませて私の担当するフェーズのプロジョクトはクローズしたのだが、そのあとその企業のガラケーサイトは確認できていない(ガラケー持ってないから)。